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前十字靭帯再建・半月板縫合術 その1

2021.01.31

写真のように手術直前に誤認防止のため患肢にリボンを巻いてくれます

リボンとすね毛のアンバランスが気持ち悪いですね

病院を不在にして3週間以上が経ちました

皆様にはいろいろご不便をおかけしておりますが、いかがお過ごしでしょうか

私はというと午前・午後のリハビリや回診やらで意外と時間に追われる毎日を過ごしております

今回、手術を実施する側の人間が手術を受ける立場になって初めて感じたこと・改めて気付いたことがたくさんありました

こんな貴重な体験はなかなかできないなと思い少しづつですがこのブログに綴ってみようと思います

また、今後同じ手術を受けられる方に少しでもこのブログが役に立てればと思います

まず、今回一番堪えたのがコロナ禍による面会・外出の禁止でした

数ヶ月前に知人が同じ手術を同じ病院で受けていたので前もっていろいろ教えてもらっていたのである程度の覚悟はしていたつもりでした

が、しかし一歩も外に出られない・誰とも会えないというのは想像以上にキツかったです このブログを書いている今現在はやや慣れてきたのか麻痺してきたのか元気にやってます

そんな入院生活中に起きたことを入院から退院までブログに載せてみようと思います

途中で飽きたらやめます笑

さて、入院当日はコロナの検査で陰性を確認した後、売店で指定された紙パンツ術後に使うオムツを購入して入院室へ

「あぁ、しばらくこの部屋で生活するんだなぁ」

なんて考えていると早速明日の手術までの流れを説明しに看護師の方が来られました

彼女の説明によると今日はこれから

18時に夕食

その後19時に浣腸

19時半から入浴 新しい下着と寝具に着替えて

0時からは飲食禁止

翌朝は先ほど購入した紙パンツのみ履いて看護師が持参する術衣に着替えて部屋で待機する

ということ

この説明を聞いた僕は冷や汗が止まりませんでした

なぜなら、僕は今晩の着替えのパンツを持ってきていなかったのです

というのも今日は入浴しないだろうし、術後しばらく入浴はもとより着替えも無理だろうから替えの下着は数日後に病院に到着するように手配していたのです

退院まで外出ができないので今からコンビニへ買いに行くこともできない

今日は入浴はしないでいいですと申し出るが 

「必ず入ってください」とのこと

焦りつつあるはずのないパンツを探してみますがカバンには大量に買いだめした「うまい棒」しか出てきません

ブログのパスワードといい、今回のパンツといい私は人生の半分くらいを忘れ物探しに費やしているのではないかと少し凹んでいました

そうこうしているうちに入浴の時間になりいつもより体をしっかり洗って部屋に戻ってみましたがやっぱりパンツはありません

仕方ないので今晩はオムツを履いて一晩過ごそうということで脳内会議が落ち着きました

「意外とゴワゴワするな…」

と鏡の前でモデルさんのように手を腰に当ててポーズを決めたりしてフィット感を確かめていました

するとガチャガチャと看護師さんが消灯を知らせに入ってこられました

絶体絶命

なぜこのタイミング…

僕はあまりの恥ずかしさに体が硬直してしまい言葉も出せず突っ立っているしかありませんでした

すると

看護師さん「…それ、手術後に履くやつやから今は履かんといてね もう消灯やから電気消していい? あと、そのおむつ前と後ろ逆やで」

私「…はい。」

看護師さん「なんかあったらナースコール押してね じゃあ、おやすみ」

パチッ

ガチャ

なんという無駄のない会話

相手に伝えるべき内容を全く無駄のない言葉で伝える能力

「きっとあの看護師さんは頭が良…」

いや、違う そんなことに感心している場合ではない

「あぁ、このオムツ前と後ろ逆なんか…」

いやいや、違う それでもない

あぁぁぁぁぁぁ!!俺よ!なぜパンツを忘れて困っているんですと言わない!

その一言があれば、

「パンツを忘れて困った挙句、仕方なくオムツを履いた中年男性」

なのに、言わないことにより

「557号室はオムツを前後ろ逆さまに履いてポーズ決めてるヤバい中年男性」

になっているのだ

ナースコールを押して来てもらって今の状況を一から説明しようか…

いや、ナースコールとはそんなことで使うもんじゃない

でも看護師さんは「なんかあったら押してね」と言ってくれていた

まさに今がその「なんか」ではないのか

あーだこーだ考えていると紙パンツが目にとまった

これしかないな

なぜ、はじめから紙パンツにしなかったかというと事前説明の際に

「紙パンツは術衣に着替える直前に履き替えること」

と念押しされていたのです

多分強度がそれほど強くないのでしょう

それでも何も履かないよりいいと思い紙パンツに履き替えました

「快適である」

その光景を見て咄嗟に私の頭には

「水曜どうでしょう」のサイコロ3で大泉洋ちゃんが電車内で紙パンツを履いているシーンが思い浮かんだ

そうなるとどうしてもやってみたくなるのが強度チェック

水や引っ張る力にどれだけこの紙パンツは耐えられるのか

ちょっと水をかけてみたり

グングンと引っ張ってみる

「ボロボロである」

5分もかからなかった

もはやパンツとして機能していない

昔から触るなと言われたものには必ず触り、行くなと言われた場所には必ず行って怒られて来ました

この歳になっても同じようなことをして、一人で困っているとは

考えても仕方ないので寝ることにしました

そんな初日のお話

しかし、大変なのはこれからだということはこの時は知る由もなかったのです

このペースだとブログ更新より退院の方が先になりそうです

また更新します

さて、今回の教訓は

「紙パンツの強度を過信するな」

です

最後まで読んでくださってありがとうございました

では、みなさま今日も笑顔でいきましょう

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